新谷かおる氏による漫画「ふたり鷹」。
沢渡鷹と東条鷹は同じ日、同じ場所で生まれ、同じ名を持つ二人は、バイクを通じて引き寄せられるように出会います。
レーサーとして何度も戦う二人でしたが、東条は家庭の事情で引退してしまいます。
しかし、婚約者の事故死を契機に、東条はレースに復帰し、オリジナルマシンで世界耐久選手権に出場することを考え始めます。
東条はそのチームに沢渡を誘いますが、実は二人の間には重大な出生の秘密が隠されていました。
さて、バイクレースを巡る二人の鷹の激突。
最終回では、鷹たちのチームに勝利の女神は微笑むのでしょうか?
終盤を迎えるボルドール24時間耐久レース。
デフ・ギアの故障で11周のハンデを背負うバトル・ホークでしたが、アルダナと沢渡鷹の激走でトップを取り戻し、東条鷹との交代を迎えます。
2位との差はわずか10秒。
東条は、ピットイン時間短縮のため、タイヤ交換なしで走ることを選択します。
そして、第1コーナーの突っ込みでトップを死守するのでした。
レースの残り時間が10分となったところで、サーキットの上空に皆既日食が訪れます。
真昼の闇に包まれるコースで、上位で競り合うマシンたちは最後の勝負に出ます。
しかし、すでにタイヤが限界を迎えていたバトル・ホークは徐々に遅れていきました。
諦めかける東条でしたが、その目の前に、事故で亡くなった恋人マリーの姿が現れるのです。
それは疲れが見せた幻なのかもしれませんが、マリーは折れかけた東条の心に、ゴールで待つ仲間たちとの約束を思い出させました。
ゴール前の最後の直線、トップで現れたのは、東条が操るバトル・ホークでした。
24時間の激闘を制し、チーム・バトル・ホークは優勝を果たしたのです。
それからしばらくして、教会では沢渡鷹とパットの結婚式が始まろうとしていました。
ウエディング・ドレス姿のパットに照れる沢渡鷹…
しかし、続いて現れたのは、やはりウエディング・ドレスを着た沢渡鷹の母でした。
相次ぐトラブルを乗り越え、機械のように冷静な東条が目覚めて勝利する、まさしく王道の最終回(栄光への疾走、夢への飛翔)。
沢渡の見せ場が少ないのが少し残念ですが、パットと結婚したのでハッピーエンドとなったのではないでしょうか。
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