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藤子不二雄の代表作の1つである「オバケのQ太郎」…
ご存じ、ドジで食いしん坊なオバケのQ太郎が、仲良しの正太の家に住み込み、周囲のキャラたちとドタバタを繰り広げるコメディです。
実は、この有名作には、最終回の後の世界を描いた劇画バージョンが存在しているのです。
タイトルは「劇画オバQ」…
1973年刊行の雑誌「ビッグコミック」に掲載された作品で、Q太郎がオバケの世界に帰った15年後から物語は始まります。
すっかりサラリーマン生活が板についた正太の前に、人間界での就職先を探すQ太郎が再登場…
正太の妻とともに以前と同じように共同生活をはじめ、しばらくは幸せに暮らしていました。
しかし、ある日、夫婦の寝室を通りかかったQ太郎は、妻がグチをもらすのを聞いてしまうのです。
「ねえ、なんとかしてよ。毎食20杯も食べて。マンガならお笑いですむけど現実の問題となると深刻よ。Qちゃん、いつ帰るの?」…
ショックを受けたQ太郎は、もはや正太が子どもではないことを痛感…
何も告るげずに、ひっそりとオバケの世界へ帰っていったのです。
全編を切ないムードが包む名作です。
もっとも、本作には本編「オバケのQ太郎」とは異なる設定があるため、あくまで「外伝」的な位置づけ…
その後、「オバケのQ太郎」は、1976年の月刊少年ジャンプに読み切り作品が掲載されて以降、新作が発表されていません。
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