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うずまきナルトの名付け親であり、彼の師匠でもある自来也…
彼はかつての弟子、長門が操るペイン六道のうち畜生道を倒すも、残る五人のペイン、修羅道・餓隗道・天道・人間道・地獄道の攻撃を受け、ペインの秘密を記した暗号を残して世を去りました。
そもそも自来也は「NARUTO」のオリジナルキャラクターではありません。
自来也という人物は、江戸時代の後期に書かれた小説「自来也説話」の主人公、忍術を使用する義賊として最初に世に登場します。
その後も代表的な忍者として、歌舜伎など多数の作品内で描かれてきました。
その中でも「NARUTO」における自来也は「自来也説話」と同様、江戸時代の後期に書かれた小説「児雷也豪傑譚」の主人公、児雷也を元にしています。
同小説における児雷也が使用するのは、妙香山の仙柔道人から授かった蝦蟇の妖術…
それは妙木山の仙蝦蟇、フカサクから仙術を授かった「NARUTO」における自来也の姿と重なります。
また「児雷也豪傑譚」における児雷也の妻は、蛞蝓(なめくじ)の妖術を使用する綱手…
敵対する悪賊は大蛇丸というように、自来也以外のキャラクターにも共通点があります。
この「児雷也豪傑譚」は、江戸時代の後期から明治元年にかけて全43編が発行されたものの、完結することはなく未完のまま終わりました。
一方「NARUTO」における自来也は、作家の面も持っている彼らしく「自来也豪傑物語…これでちったぁマシになったかのう最終章…井の中の蛙大海で散るの巻か」と、自身の人生を物語に例えて、その死を物語の最終章としています。
未完のまま終わった「児雷也豪傑譚」を、「NARUTO」における自来也は今後をナルトに託して、続編を「うずまきナルト物語」と構想したうえで完結させました。
自来也の遺志を継いだナルトが、やがて七代目の火影に就任することからも、彼の死には大きな意味があったと言えるでしょう。
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