しげの秀一氏の「バリバリ伝説」は週刊少年マガジン(講談社)にて、1983年から1991年まで連載されました。
その最終回・最終話はこのようなストーリーだったのです。
オートバイ競技(ロードレース)の世界選手権50OGPシーズン最終戦の鈴鹿サーキット…
巨摩郡(こまぐん)はライバルのアンダーソンにポイントランキングでわずか1ポイント差の2位につけていました。
そして世界チャンピオンが決定する最終レース…
残り1周の時点でトップのアンダーソンに2位の郡がぴったりと張り付き、レースは熾烈を極めていたのです。
フロントタイヤのグリップが低下し、タイムが伸びなかったはずの郡の急接近に、焦るアンダーソン…
郡はコーナーでのブレーキング方法を変えることで、 アンダーステアを沈黙させ、驚異的なペース回復に成功していました。
さらにコースレコードまでたたき出したのです。
しかしアンダーソンも、何度もコーナーで仕掛けてくる郡をインサイドに入ることを許さず、両者のドッグファイは最後までもつれ込みます…
最終コーナー手前、何度も接触するほどギリギリの接戦を繰り広げる両者だったのですが、郡はコース端の縁石に乗り上げることでさらに加速します。
大観衆とチームのメンバーが見守る中、トップで最終コーナーを立ち上がってきたのは巨摩郡でした。
次の瞬間、チェッカーフラッグが振られ、勝負は決着…
郡がアンダーソンを破り、世界チャンピオンになったのです。
表彰台に立つ郡でしたが、これで彼の挑戦が終わるわけではありません。
これからもずっと走り続けるのでしょう。
「無心でスロットルを開けた、あの頃のままに…」
最後まで息をもつかせぬ激しい攻防が描かれた、臨場感溢れる最終回でした。
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