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ディズニーアニメ「3匹の子ぶた」は、1933年に制作されてアカデミー短編賞を受賞した名作です。
三匹の子ぶたは、民間伝承によるおとぎ話の一つであり、この物語の出版は18世紀後半にさかのぼりますが、物語そのものはもっと古くから存在していたと考えられます。
1933年のウォルト・ディズニーによるアニメーション映画「シリー・シンフォニー」の1話「三匹の子ぶた」により有名になりました。
その後、本作に登場する3匹の子ぶたとビッグ・バッド・ウルフは、ディズニーを代表する人気キャラクターとなり、「赤ずきんちゃん」や、イソップ寓話の「オオカミ少年」の物語をアニメ化した「オオカミは笑う」にも主役として採用されました。
そのストーリーはご存じのとおり、怖いオオカミに対抗すべく、3匹の子ぶたがそれぞれの家を建てて立ち向かう楽しいおとぎ話となっています。
以前、ディズニーアニメ「3匹の子ぶた」に隠されたお父さんにまつわるブラックすぎるじジョークを取り上げましたが、実は原作の童話版には、さらにダークな描写がたっぷりと詰め込まれています。
アニメ版「3匹の子ぶた」の原作になったのは、イギリスの古い民謡を集めた「イングリッシュ・フェアリー・テールズ」に収録された同名作です。
このバージョンでは、子ぶたを襲った狼が返り討ちにあい、なんとクライマックスでは逆に食べられてしまうのです。
そのメインストーリーは、3匹の子ぶたたちが自分の家を建てるところまではアニメ版と同じです。
しかし、そこへ狼が襲いかかったところから、少しずつアニメ版とは展開が変わっていきます。
まず、わらの家を立てた長男のブタは、家を吹き飛ばされたあげく、あっさりと狼に喰われて死んでしまいます。
さらに、続く2番めの子ぶたも、なにも抵抗もできずに狼の胃の中へ。
みなさんお存知のアニメ版では、なんとかしてすべての子ぶたが狼の手を逃れますが、原作版では2匹が簡単に殺されてしまうのです。
しかし、狼が3番めのレンガの家に向かった直後、アニメ版とはまったく違う展開が起きるのです。
外壁を吹き飛ばせなかった狼が天上の煙突から侵入を試みるも、そのままグツグツに煮えたぎった大鍋のなかに飛び込んでしまうのです。
鍋で煮込まれた狼は、あえなくシチューの具に。
みごとに復讐を果たした3匹めの子ぶたが、美味そうに狼の肉をたいらげるシーンで物語は終わるのです。
原作は最後まで徹底的に残酷な展開となっていました。
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