車田正美氏の名作「聖闘士星矢(セイントセイヤ)」。
神話の時代より女神アテナに仕え、平和を守ってきた聖闘士(セイント)。
孤児であった星矢は、グラード財団の聖闘士養成所に送り込まれ、同じ境遇の者たちと競いながら、6年もの厳しい修行を重ね、ついに天馬星座(ペガサス)の青銅聖闘士(ブロンズセイント)となります。
けれども、人の知らぬ世界の裏側では、覇権を争う神々たちの戦いが渦巻いていました。
星矢と聖闘士たちは、アテナを守るため、圧倒的な力を持つ神々との戦いに身を投じていくというあらすじ。
全28巻の最終回「光あふれる世界へ…!」では、どのようなクライマックスを迎えるのでしょうか。
星矢と一輝によってハーデスの肉体が目覚めました。
しかし、その力は絶大で、体に触れることすらできません。
カの差を感じながらもアテナを守る星矢に、ハーデスは神に逆らう愚を説きながら、止めを刺そうとします。
その時、間一髪で氷河たちが追い付きました。
けれども、神聖衣(ゴッドクロス)をまとった彼らの拳でも、掠り傷をつけるのがやっとだったのです。
ハーデスはその傷と、なおも戦おうとする星矢の姿に苦い過去を思い出し、グレイテスト・エクリップスを完成させて世界を絶望に陥れ、さらに星矢に剣を向けます。
しかしその瞬間、謎の球体が星矢たちを包み、ハーデスの攻撃から守るのでした。
驚くハーデスが大甕に目を向けると、大甕は内部から砕かれ、その中からアテナが再臨したのです。
聖衣をまとったアテナはハーデスと対時し、その倣慢を諌めましたが、ハーデスは耳を貸さず、激しい攻撃でアテナを追い詰めました。
その時、球体を破った星矢の拳がハーデスを吹き飛ばし、アテナは危機を脱するのです。
けれども、星矢の胸にはハーデスの剣が深く刺さってしまいます。
消えていく星矢の小宇宙(コスモ)。
それを感じた一輝たちの小宇宙が燃え上がり、ハーデスは圧倒されます。
そして、アテナの杖がハーデスを貫きました。
ハーデスの消滅と共に冥界も崩壊を始め、アテナは皆に帰還を命じます。
光を取り戻した地上では、仲間が星矢たちの帰りを待ちわびていました。
友情パワーが勝利を呼び込むというのはお約束だが、それを真っ直ぐに描き切ったのは流石。
ただ、星矢の生死がはっきりしないのが少し気になるラストでした。
Sponsored Links
この記事へのコメントはありません。