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原作は岩下俊作氏、作画はあすなろひろし氏による漫画作品「無法松の一生」…
秘すればこその恋の華、小倉男の純情一路を描いたこの「無法松の一生」の最終回のあらずじを皆さんはご存知でしょうか?
敏雄に渾身の祇園太鼓を聴かせた松五郎は、熊吉との喧嘩に向かいます。
尾形師範の立会いで行われた勝負は決着ならず、双方酒を酌み交わし手打ちとなりました。
それからしばらくして、松五郎と吉岡夫人は小倉の街を歩いていたところ、敏雄が町家の子供たちと喧嘩をしているではありませんか。
町家の子供は松五郎に気付くと、敏雄を俥引きの子と囃し立てました。
その言葉に怒った敏雄は相手の二人をコテンパンにし、松五郎に向かって大嫌いだと怒鳴って走り去ってしまったのです。
時は過ぎ、成長した敏雄は進学のため小倉を離れてしまい、松五郎は昔を懐かしんで寂しがります。
そこへ敏雄が帰郷するとの報せが届き、勇んで迎えに行く松五郎。
しかし、敏雄はそれを冷たくあしらうのでした。
肩を落とした松五郎は、何が敏雄の気を悪くさせたのかと、吉岡家き訪ねます。
そして、吉岡天人に心情を打ち明けるうちに、松五郎は長年秘めていた夫人への気持ちを口にしてしまいます。
それから一切吉岡家を訪れなくなった松五郎は、止めていた酒を呑みながら近所の子供と戯れていました。
しかし、突然その場に倒れてしまう松五郎。
驚いて彼の体をゆする子供が、松五郎の目には幼い日の敏雄の姿に映るのです。
松五郎の住処で、知人が集まり彼の荷物を整理していたところ、尾形師範はその中に、敏雄と吉岡夫人名義の預金通帳を見つけます。
急報を受けた敏雄が駆けつける陰で、松五郎の心を知った吉岡夫人はただ咽び泣いていました。
相手を想うがゆえに想いを殺して尽くす…
古臭くはありますが、まさに男の生き方の一つの理想と言えるでしょう。
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