原作は佐々木守氏、作画は水島新司氏による漫画作品「男どアホウ甲子園」…
剛球一本槍!甲子園の一直線な野球人生を描くこの「無法松の一生」の最終回のあらずじを皆さんはご存知でしょうか?
巨人に連敗し後がない阪神は、ルーキー藤村甲子園の剛球に賭けます。
甲子園は巨人打線をよく抑え、阪神1点リードで9回表巨人の攻撃を迎えますが、巨人はここで長嶋茂雄を代打に送り出すのです。
引退を目前にする長嶋との対決に、甲子園は間に合ったのです。
1球、2球と甲子園の球は豆タンのミットに納まっていきます。
そして最後の1球…
甲子園も長嶋も勝負球はストレートだと確信します。
ところが、豆タンが出したサインはカーブでした。
プレートを外し、ストレートのサインを待つ甲子園。
しかし豆タンはサインを変えません。
甲子園は怒号と共に渾身のストレートを投げました。
剛球を迎え撃つ長嶋のバットが粉々に砕け散り、そしてボールは、豆タンのミットの中にありました。
甲子園の剛球は怒りでカを増すという鬼頭先生の教えを受けた豆タンは、執拗にカーブを要求して甲子園を怒らせ、実はストレートを待っていたのです。
試合の翌日、豆タンは甲子園に勝負を挑みます。
1球、2球と空振りする豆タンを侮った甲子園は手を抜いた3球目を投げますが、それは豆タンのバットでスタンドに運ばれていきました。
呆然とする甲子園に豆タンは甲子園の調子に乗ると気を抜きやすい性格を戒めます。
そして年老いた母の面倒を見るため、阪神を退団することを告げたのです…
豆タンがいなくなった球場で、甲子園はいつまでも野球に生きることを誓うのでした。
どこまでもブレずに子供の頃からの夢を現実のものにした甲子園の生き様が清々しい…
これこそが王道スポ魂の醍醐味でしょう。
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