原作は小池一夫氏、作画は池上遼一氏による漫画作品(劇画)、「クライング フリーマン」。
とある偶然から、世界一の暗殺組織「百八竜」の殺し屋に育成された男が、その組織のボスになり、妻と組織を守るために戦うというのがあらすじ。
コードネームは「フリーマン」。
竜の刺青と暗殺後に涙を流すのが、彼の特徴です。
全9巻の最終回「自由なる旅へ 無明流射」はどのような展開を迎えたのでしょうか。
中国マフィアにして世界一の暗殺集団「百八竜(ハンドレッド・エイト・ドラゴン)」。
そのボスであり、世界一の殺し屋である龍太陽(ロン・タイイアン)の正体は、火野村窯(ひのむらよう)という元陶芸家の日本人でした。
休まる暇もない抗争、暗殺者たちとの対決の日々。
平穏のない日々を繰り返すフリーマン・火野村窯。
その心の闇の中に差し込むひとすじの光がありました。
それは懐かしき中学時代の思い出だったのです。
フリーマンは故郷の中学の近くの建設現場に、作業員として潜り込みました。
故郷の懐かしさに浸るフリーマンでしたが、それを知った日本の暴力団たちが、暗殺者を雇い彼の抹殺を目論んでいたのです。
暗殺者は殺し屋組織「街」と呼ばれる者たちでした。
彼らはターゲットを絞り込むと何人もその街に入り込み、色々なところに潜り込んで暗殺の機会をうかがっていたのです。
そのため、素性も明かさず、証拠も残さない強敵でした。
フリーマンはその誘いに気づいていましたが、思い出を壊したくないと身を潜めていたのです。
しかし、初恋の人を暴漢に襲わせて誘い出すという手口に、敢えて乗っかり、「街」のキーマンである中年の女性を殺めます。
その女性が持っていた謎のスペアキーを頼りに、暗殺を依頼した者たちを割り出し、果てはその「街」の正体まで突き止め、壊滅してしまうのでした。
まさに世界一の殺し屋。
そして改めて、自分の居場所は組織だと認識するのでした。
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