「あんみつ姫」は、作者・倉金章介氏によって1949年から雑誌「少女」で連載が始まった少女マンガです。
おてんばな姫が城を抜け出して大騒動を起こす設定で、過去に何度も映画やアニメ化されており、2009年にも井上真央さんが主演のドラマ版が人気を呼んだ古典的な名作です。
基本的にはほのぼのとしたギャグマンガであり、なんらトラブルなど起きそうにない作品ですが、実は過去に一度だけ差別表現で回収騒ぎになったことがありました。
問題になったのは、昭和61年から「なかよし」に掲載されたリメイク版の「あんみつ姫」です。
アニメ版「あんみつ姫」をコミカライズした作品で、可愛らしい絵柄が男女を問わない幅広い人気を呼んだ1作でもありました。
問題が起きたのは、このリメイク版「あんみつ姫」の連載が終わってからしばらく過ぎた平成7年のこと…
突如、発売元の出版社へ抗議文が届いたのです。
その内容とは、「あんみつ姫」のコミックスの仲に、人種差別と偏見を助長し、尊厳を傷つけるページがあるというもの…
指摘があったのはコミックス第一巻の2話で、あんみつ姫が外国からくる家庭教師を想像するシーンでした。
初めて「外国人」の存在を知った主人公が、「ふつうの人間ではない」、「気に食わないと相手を食べたり」などと妄想をふくらませるが問題視されたらしいのです。
この抗議に対し、出版社は絵を描き変えて対処することとなりました。
同団体は、他にも「Drスランプ」、「こち亀」、「ドリトル先生」などの作品に抗議を行っています。
確かに、現代の基準からはマズい表現だったかもしれません…
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