ストリート・キッズのボス、アッシュはIQ180を超える頭脳と卓越した殺人術をもつ美少年。
ベトナム戦争から廃人となって帰ってきた兄が繰り返す言葉「バナナフィッシュ」の調査を開始します。
カメラマンの助手としてストリート・ギャングの取材に来ていた奥村英二と知り合い、共に「バナナフィッシュ」の謎を追ううちに、マフィアや国家をも動かす陰謀に巻き込まれていくことになります。
さて、最終回では、戦いが終わり英二の帰国が近づいており…
別れを決意したアッシュは一体どうなるのでしょうか。
幻覚剤”バナナフィッシュ”の資料はすべて焼失し、戦いは終わりを迎えました。
戦いの中で重傷を負った英二でしたが、無事に退院でき、日本に帰ることになります。
しかし入院中、アッシュが見舞いに来ることはありませんでした。
英二は、戦友・シンに、自分の想いを込めたアッシュへの手紙を託します。
図書館にいたアッシュに手紙を渡したシンは「なんで会ってやらないんだ!」と迫ります。
アッシュは親友である英二を、二度と殺し合いの世界に巻き込まないため、あえて会うことを拒否していたのです。
シンと別れた後、手紙を開けるアッシュ。
そこには日本への航空券と英二の想いが綴られていました…
____アッシュ、君は”おれたちは住む世界が違う”と言ったが、ぼくらは友達というだけで十分なんじゃないか?
ぼくは君を守らなければとずっと思っていた____
手紙を読み、思わず駆け出すアッシュでしたが、その直後、シンの兄・ラオに刃物で刺されてしまいます。
すぐさま銃でラオを撃つアッシュ。
「お互い助からねぇ」と言い残しラオは絶命しました。
自分の死を悟ったアッシュは、空港に向かわず図書館に戻り、再び手紙に目を通していました。
____君は1人じゃない。ぼくの魂はいつも君とともにある。君はぼくの最高の友達だ!____
アッシュは、まるで良い夢を見ているかのように微笑みを浮かべながら、眠りにつきました。
19巻には原作7年後の後日談も収録されています。
そこでは、残された英二たちの想いに触れることができます。
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