光原伸氏による漫画「アウターゾーン」。
現実の世界とは少しだけ離れた所にある謎の世界アウターゾーン。
その世界では、常識では解明できない事件が次々と起こり、その陰には必ずミザリィという名の妖艶で気まぐれな美しい女性の姿がありました。
アウターゾーンの案内人を自称するミザリィは、時には少女の姿になったり、時には時空を超えて様々な場所に現れ、彼女に出会った物語の主人公たちを、奇妙な結末へと導いていくというのがあらすじです。
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焼け落ちた「美沙里」の店内からミザリィが現れました。
彼女はアウターゾーンの話はもう終わっていましたが、読者に伝えたいことがあるので特別に直接話しかけていると言います。
ミザリィは誌上から姿を消すのは誰の指図でもなく、自分の意志であり、また気が向いたら戻ってくるかもしれないと語りました。
ただし、それがいつになるかはわからないとも。
しかし、彼女が本当に伝えようとしたことは、次にどの世界に現れるか、ということでした。
そして、ミザリィが次に現れる場所、それは今話しかけている読者の世界だと言うのです。
次の主人公は読者自身なのだと。
彼女の話は続きます。
読者の世界に現れるが、姿は見せず、傍らで見守っているとも語ったのです。
アウターゾーンでは「不幸」になることが多いが、それは「幸福」につながる伏線なのかも知れず、悲観し過ぎないようにと釘を刺しました。
ミザリィは突然入浴し、自分を愛してくれる者になら、全てを見られてもいいと言いますが、読者が最も知りたい、彼女自身の正体は教えてくれませんでした。
湯から上がったミザリィは、読者の夢に興味があると言い、想像力があればどんな夢でもいつかは実現できると教えますが、ここで時間が尽きてしまいました。
消え行くミザリィは、ここから先の物語は読者自身が作るもの、アウターゾーンでは本人次第で結末はいくらでも変わると言い残すのでした。
これが全15巻の最終回「メッセージ」のだったのです。
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