西条真二氏による料理漫画「鉄鍋のジャン!」。
中華大帝・五番町睦十がオーナーを務める五番町飯店で働く料理人・秋山醤(あきやまジャン)。
傲慢で破城した性格ではあるものの、幼い頃から祖父である中華の覇王・秋山階一郎に厳しく中華料理の技術を仕込まれ、若くして超一流の腕前を持つ天才料理人なのです。
料理と同時に階一郎に叩き込まれた「誰にも負けない料理人になれ!」という言葉を信念として、誰にも思いつかない独創的な料理で、中華バトルに挑んでいくというのがあらすじ。
五番町睦十という巨大な目標を失い、葬儀の場で荒れる醤の前に、ずっと音信不通だった祖母・明輝が現れました。
明輝は、醤が料理をできる場所はもう中国しかない、中国には、祖父・階一郎や睦十すら及ばない料理人がごまんといると煽ります。
さらに、醤に敗北した蟇目檀(ひきめだん)や伍行壊(ごぎょうかい)も自分の店で修業を続け、さらに腕を上げていると畳み掛けると、醤は己を取り戻し、「自分より腕がいい料理人がいるのは気に食わない、慕目も五行も含めて全部倒す」と宣言し、中国行きを快諾するのでした。
立ち直った醤を見て、五番町霧子もまた、中国で修業をすると言い出します。
慌てる五番町飯店の人々を尻目に、彼らは中国に旅立ってしまいました。
それから三年、五番町飯店に醤と霧子が帰国するというニュースがもたらされます。
この報せは日本中の料理人を震撼させ、評論家の大谷たちは醤たちの入国を阻止すべく空港に集まります。
すると、到着口の奥から異様なざわめきが起こり、人垣をなぎ倒して現れたのは、輸入禁止の動植物を山ほど抱えた醤と霧子でした。
押し止めようとする空港職員や大谷たちに、四川山椒よりも強烈なチベット山椒を浴びせかけた醤は、「料理人に法律も何も関係ない、ウマイものは全部食材だ」と言い放ち、全ての障害を振り切って五番町飯店に向かったのです。
全13巻の最終回「秋山醤だもん!」でした。
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