周囲から「プラモ狂四郎」と呼ばれるくらいにプラモデル、特にガンプラが大好きな少年・京田四郎は行きつけの模型店店主・倉田が完成させたプラモシミュレーションマシーンの存在を知ります。
これは自分の作ったプラモデルに乗って戦闘を疑似体験できる画期的なマシーンでした。
四郎はライバルたちとのシミュレーションバトルを経て、モデラーとしてだけでなく人間としても成長していくというのが、「プラモ狂四郎」のあらすじです。
ワールドシミュレーション大会優勝者の京田四郎は、テクニカルアドバイザーを務めるホビーの研究開発・生産をする目的で東京湾に建設されたロボット工場「ホビートピア」から緊急に呼び出されていました。
そんな四郎を待ち構えていたのは、反乱を起こした工場を管理するメインコンピュータからの挑戦でした。
メインコンピュータが送り込む敵を次々と撃破していく四郎の前に、ガードスーツを装着したメインコンピュータが直接戦いを挑んできたのです。
ところが予想に反して、四郎はガードスーツと互角以上に渡り合ってしまいます。
四郎のデータは完壁にインプットしているにも関わらず、パワー負けするどころか、ABS樹脂製のガードスーツをも生身の拳で打ち砕かれてしまいます。
慌てるメインコンピュータは、鋭利な爪先で四郎の体を切り刻むだけでは飽き足らず、タイマン勝負を捨て、地中からドクロタイプのザクを呼び出し攻撃させます。
一方の四郎は、プラモに対する情熱=プラモスピリットパワーを爆発させ、ドクロタイプのザクを一蹴。
その勢いのままガードスーツを粉砕しました。
四郎の活躍により、人質となっていた工場職員たちは解放され、メインコンピュータによる世界征服の野望は潰(つい)えたのです。
けれどもこの一件で、倉田はプラモシミュレーションマシーンを一時的に封印。
四郎はバトルができなくなってしまったものの、これからは戦うためではなく、人々に感動を与えるようなプラモ作りに励んでいくことを心に誓うのでした。
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