ザ・ファンクス、ブッチャー、ミル・マスカラス、猪木と馬場など、プロレス界の人気レスラーを取り上げたドキュメンタリー風の漫画「プロレススーパースター列伝」。
漫画のあらすじは、レスラーが一流になるまでの苦労を生い立ちから修行時代と追いかけて紹介したものです。
この作品は少年サンデーコミックスとして全17巻で刊行されたのですが、梶原一騎氏の逮捕により打ち切りとなってしまいます。
最終巻の17巻はそれまで単行本から外れていたリック・フレアーのエピソードを掲載し、打ち切り後に刊行されました。
けれども実質の打ち切りはザ・グレート・カブキのエピソードだったため、単行本16巻目にあたるカブキのエピソードを最終回としたいと思います。
カブキは日本プロレスに入門し、猪木とトレーニングを重ねました。
デビューを果たすも、なぜか東南アジアの遠征を言い渡され、そこで拳法の師匠と出会い、少林寺拳法をマスターします。
そして日本に帰り活躍した後、アメリカに遠征。
そこで演出としての歌舞伎・忍者スタイルと顔のペイント、毒霧を考え出し、実力の伴った神秘のレスラーとしてアメリカで大人気を博すのでした。
その人気は当時全米で5本の指に入るほどの高さ。
猪木も馬場もギャラではカブキの半分も取れないと、猪木がカブキを絶賛していたのです。
虚実交えた内容の本作でしたが、それが当時のプロレスファンに与えた夢は大きかったのです。
ちなみにタレントの今田耕司さんが全巻所有していましたが、「殿様のフェロモン」(フジテレビ系列)でナインティナインに単行本を燃やされたというエピソードがあります。
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