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特番枠での放送開始以来、16年にわたりテレビ朝日の誇る驚異の高視聴率番組として君臨する刑事ドラマシリーズ「相棒」…
“特命係”のキレモノ、水谷豊演じる杉下右京が、タイプの違う“相棒”(初代は寺脇康文演ずる亀山薫)と凸凹コンビを結成しつつ、その恐ろしいほどの推理能力を活かし事件を解決していくドラマです。
「相棒」は「シャーロックホームズ」、「刑事コロンボ」に連なる正統派の刑事ドラマで、同じ系譜にある「古畑任三郎」よりもケレン味がない演出となっているのは、土曜ワイド劇場という主婦向けの特番を母体にしたドラマであるからでしょう。
この「相棒」にも、やはり封印された回は存在するのです。
それは連続ドラマ化されて3シーズン目、2004年12月8日に放送された「夢を喰う女」です。
定年退職をした老人の刺殺体が相次いで2体発見され、そのどちらの遺体にもかたわらには中身が白紙の本が発見されました。
その犯人捜査において発見された図書館カードから「世田谷区立南図書館」を訪れる杉下と亀山…
ここで図書館司書訳(しかも殺人犯)で登場する高岡早紀が、被害者の貸し出し記録を自発的に、あっさりと開示してしまうのですが、それが問題となったのです。
このシーンに対し、日本図書館協会がテレビ朝日に「地方公務員法第34条の守秘義務違反になりかねない」と抗議…
これに対しテレビ朝日は2004年12月15日付で「捜査令状を見せるシーンを省略したことは不適切だった」と謝罪したのです。
後日、謝罪テロップも放送しています。
この事件を受けて制作側ではこの回を欠番とし、オフィシャルガイドブックにも明記…
以降、再放送もされず、DVDやノベライズ書籍からも外されています。
リスキーな表現を避け、万全を期したつもりでも、放送禁止の罠は至るところに待ち受けているのですね。
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