1986年から月刊コロコロコミック」で連載された「おぼっちゃまくん」は、1980年代の小学生に大ブームを起こした作品です。
常識を超えた大富豪の小学生・御坊茶魔(おぼうちゃま)の活躍を描いたギャグ漫画で、過激な性描写や下ネタが小学生を中心に大人気となり、1989年に放送がスタートしたアニメ版も大ヒットとなりました。
単行本も630万部を超える人気ぶりだったのです。
けれども、その一方で、本作は男性器や大便を扱った下ネタが多く…
良識派からの評判はさんざんでした。
日本PTA全国協議会が定める「子供に見せたくない番組」では常に上位にランキングされ、ちょっとした社会問題にもなってしまったのです。
中でも、もっとも問題視されたのが第72話「へけけの毛」でしょう。
そのストーリーは、ある日、主人公の茶魔が、友人の下半身に毛が生えているのを目撃…
まだ毛が生えていない茶魔は、周囲からガキんちょとバカにされてしまいます。
これに怒った茶魔は、自宅に帰るやボンドで自分の下半身にちぢれ毛を貼り付け、ニセの陰毛を友人に見せびらかすのでした。
全編にわたって登場キャラの下半身が大写しになる展開に多くの良識派は大激怒…
そのため、以降は、本エピソードのみテレビでの再放送が禁止されてしまいました(現在はDVDで視聴可能)。
今、見るとたいして過激な表現でもないように感じますが、それだけ良い意味でも悪い意味でも注目が集まっていたアニメだったのでしょう。
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