1975年から放映がスタートした「大草原の小さな家」は、19世紀末の西部開拓時代のアメリカ・ミネソタ州に住む、インガルス一家の穏やかな日々を描いた名作です。
世界各国の人々を感動させたストーリーは、今なお「どこかで必ず再放送されている」といわれるほど、世界中の多くの人々に愛され続けています。
頼もしい父親を中心に、優しい母親やお転婆な娘たちとの心温まるエピソードがつづられていく感動的なファミリードラマで、主人公ローラの家族たちが、何もない西部の土地に家を建てて畑を耕し、やがて町に発展させていく様子が力強く描かれています。
アメリカでは第9シーズンまで制作されて大ヒットとなり、いまもホームドラマの大傑作として、その名を残しています。
ところが、この感動的なファミリードラマは思いもよらぬ最後を迎えたことで話題になりました。
その最終回は、誰もが驚く悲劇的なストーリーが展開し、多くのファンの度肝を抜いのです。
そのストーリーは、一家の住む町と建物が、悪徳不動産に買収されるシーンから始まります。
当然、町民たちは抗議したが、あくまで買収の手続きは合法で手出しができません。
怒った町民たちは、「建物は自分たちの好きにする権利がある」と思いつき、建物をダイナマイトで自ら爆破。
主人公の家もコナゴナになってしまいます。
完全に廃墟と化した町を見てくやしがる悪徳不動産を横目に、町民たちが歌をうたいながら町を出て行ったところで物語は終わります。
約6年にわたって愛着を持ち続けた大草原の小さな家をアッサリと爆破され、当時の視聴者からは抗議が殺到したといいます。
もっとも、この唐突な展開は、父親役を演じたマイケル・ランドンが癌にかかったのが原因らしいのです。
ランドンは人生を「大草原の小さな家」に捧げていたため、自分の死とともに家を爆破してエンディングにしようと思ったのだとか。
気持ちはわからなくもないですが…
まだ観たことがない、という人は、衝撃的な最終回を含め、この熱い思いがこもった作品を観てみてはいかがでしょうか。
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