映画「人間革命」は、創価学会の草創期のエピソードをドラマティックに実写映画化した作品です。
制作・田中友幸氏、監督・舛田利雄氏、脚本・橋本忍氏、 特技監督・中野昭慶氏、音楽・伊福部昭氏と東宝の主力スタッフが集結し、キャストも丹波哲郎氏、芦田伸介氏、新珠三千代氏に渡哲也氏、仲代達矢氏などオールスターが勢揃いを果たし、1973年に公開されて大ヒットを記録しました。
映画としての完成度は高いと評価されており、人気もある作品なのですが、内容的に創価学会の布教に繋がるということで、テレビ放送は1回もされていません。
ビデオソフトは映画制作にも協力した創価学会系の映像制作会社・シナノ企画からリリースされたことがありましたが、廃盤となったのです。
これは、劇中に報道写真を大量に使用しており、その権利者から許諾を取っていないためとされました。
これにより学会員にとっても幻の作品となり、上映会や鑑賞会でしか観ることができなくなっていましたが、権利関係がクリアされたのか2006年にシナノ企画からDVD版が発売されたのです。
このDVDは一般のショップでは、なかなか手に入れることが難しく、現在でも数万円のプレミア価格が付けられていることが多いといいます。
しかし、学会本部信濃町にある書店や創価学会系の通販サイトでは普通に定価販売が行われているという不思議な現象が起こっており、封印とまではいかないまでも、なにかのベールに包まれているような状態となっているのです。
1976年に公開された続編「続・人間革命」も同様に未ソフト化が続いていましたが、やはり2006年にDVD化されています。
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